
夜中に「ドンドン…」「カリカリ…」と天井から聞こえる不審な音が鳴ってませんか?
「ネズミかな?」と思いながらもそのままにしていませんか?
実はそれ、イタチかもしれません。
放置していると、建物の破損や悪臭、健康被害など、取り返しのつかない事態に発展するリスクがあります。
本記事では、イタチを放っておくことで起こる3つの被害と、自宅で確認できる初期サイン、さらに今すぐできる対策までをわかりやすく解説します。
この記事を読めば、「これってイタチ?」という不安に対して、何から行動すべきかが明確になります。
被害が大きくなる前に、ぜひご一読ください。
その音、もしかしてイタチかも?天井裏の異音の正体とは

夜中にふと目が覚めて、天井から「ドンドン」「カリカリ」と音が聞こえる…。
そんな経験がある方は少なくないと思います。
ネズミかと思いがちですが、もしかするとイタチの可能性もあります。
この章では、イタチの特徴的な音や行動についてやさしく解説していきます。
夜中に「ドンドン・カリカリ」…その音の特徴
天井裏で響く音には、それぞれ特徴があります。
イタチの場合は、以下のような音がよく報告されています。
✅ よくあるイタチの音の例
とくに夜〜早朝にかけて活動音が増えるのが特徴です。
これはイタチが夜行性であるためです。
「夜になると音がひどくなる…」という場合は、イタチの可能性が高まります。
ネズミやアライグマとの違いは?イタチの行動パターン
天井裏に現れる動物はイタチだけではありません。
ネズミやアライグマも候補に挙がります。
でも、それぞれ行動や足音に違いがあります。
動物 | 行動の特徴 | 音の大きさ | 備考 |
---|---|---|---|
ネズミ | 小刻みにカサカサと動く | 小さい | 音が軽く、素早く移動 |
アライグマ | 重くてドスンドスンと動く | 大きい | 時に破壊行動もあり |
イタチ | 走り回る音 鳴き声も出すことあり | 中〜大 | 攻撃的な鳴き声が特徴的 |
イタチは俊敏で、屋根裏を勢いよく走り回ることが多く、「ネズミにしては音が大きいな」と感じたら要注意です。
2021年の日経新聞の記事になりますが、大阪などの都市部でも被害が拡大しています。
イタチを放置するとどうなる?家に起こる3つの深刻な被害

「まだ被害も少ないし、しばらく様子を見ようかな…」と放置してしまうのは、実はとても危険です。
イタチは驚くほど活発で、家の中に住み着くと建物や住環境に深刻な影響を与えることがあります。
早めに対処することで被害を最小に抑えることが出来ます。
ここでは、よくある3つの被害について詳しく見ていきましょう。
① 建物の劣化・断熱材の破損など修繕費が高額に
イタチは非常に狭いすき間からでも屋根裏に侵入し、断熱材や木材を引っかいたり、噛みちぎったりすることがあります。
とくに多いのが、巣作りのために断熱材をボロボロにする被害です。
こんな症状があれば要注意
修理費用はケースによって異なりますが、10万円〜50万円以上かかる例も珍しくありません。
放置期間が長くなるほど修繕範囲が広がり、費用もかさんでしまいます。
害虫駆除で高額になるのはこういう被害が進行したケースです。
② 糞尿による悪臭と健康被害(アレルギー・感染症)
イタチは屋根裏にフンや尿を残す習性があり、これが原因で強烈な悪臭が発生します。
とくに夏場は臭いがこもりやすく、家全体に広がることもあります。
さらに怖いのが健康被害です。
イタチのフンにはアレルギー物質や病原菌が含まれており、以下のようなリスクがあります。
健康リスクの例
小さなお子さんやご高齢の方がいるご家庭では、特に注意が必要です。
③ 深夜の騒音ストレスによる生活への悪影響
イタチは夜行性の動物なので、活動時間は人間が寝ている時間帯と重なります。
そのため、夜中に天井から聞こえる足音や鳴き声に悩まされ、眠れない・イライラするといったケースが多発しています。
こんなことで悩んでいませんか?
騒音によるストレスは、想像以上に日常生活に悪影響を与えます。
放っておくことで心身の疲労が蓄積し、家にいること自体が「つらい」と感じるようになる方もいます。
イタチを見逃さない!自宅で確認できる5つの初期サイン

「まさかうちに限って…」と思っていても、イタチは知らぬ間に静かに住み着いています。
とはいえ、早めに気づければ大きな被害を防げる可能性も十分あります。
ここでは、ご自身で確認できるイタチ侵入のサインを5つご紹介します。
「もしかして…」と思ったら、ぜひ一度チェックしてみてください。
天井裏や断熱材など確認しにくい部分もあると思うので、少しでも悪臭や異変があれば業者に現地調査してもらうのがおすすめです。
天井裏に動物のフン・巣の跡がある
まず最初に確認したいのが、天井裏にフンや巣のようなものがないかです。
イタチは屋根裏に住み着くと、決まった場所にフンをする「ためフン」の習性があります。
フンの特徴
- 長さ5〜8cmほどの細長い形
- 表面に毛や骨のようなものが混じることも
- ネズミより大きめで、悪臭が強い
また、フンの周辺には草やビニール片を使った巣の跡がある場合もあります。
脚立を使って点検口から覗くことで、目視確認ができることもあります。
特有の悪臭がする(マーキング臭)
イタチがいる場所は、独特のツンとしたニオイがします。
これはマーキングや糞尿によるもので、長く放置すると家全体に広がることも。
よくあるニオイの例
- アンモニアのようなツンとした刺激臭
- 腐敗臭に近い不快なにおい
- 特定の部屋や押し入れにだけニオイがこもる
とくに夏場は臭気が強くなりやすく、「なんとなく部屋が臭い…」と感じたら、イタチが原因かもしれません。
断熱材がボロボロになっている
天井裏に侵入したイタチは、巣作りや遊びで断熱材を引き裂いてしまうことがあります。
見た目にもわかりやすい変化なので、天井裏を確認できる方はチェックしてみましょう。
よくある被害の例
- グラスウール(綿状の断熱材)が破れて飛び散っている
- 配線が引っ張られている、噛みちぎられている
- 屋根裏の一部に埃やゴミが偏っている
断熱材の破損は冷暖房効率の低下や電気代の増加にもつながります。
侵入経路になりそうな穴がある
イタチは自分で穴を開けるのではなく、既存のすき間や劣化部分を利用して侵入します。
築年数が経っている家や、ベランダの下・屋根のすき間などは特に要注意です。
チェックポイント
- 屋根のつなぎ目や通気口に5cm以上のすき間がある
- 床下や換気口にカバーの破損がある
- 配管の周辺にゆるみ・すき間がある
たとえ小さなすき間でも、イタチは体をしならせて入り込めるので油断できません。
屋根・壁などに引っかき傷がある
外壁や屋根に細かい傷や汚れ、引っかいた跡があるのも、イタチが出入りしているサインのひとつです。
特に雨どいや排水管を足場にして登ってくることが多いです。
よくある痕跡
- 屋根の角部分に土汚れや毛が付着している
- 外壁やサッシ付近に爪跡のような引っかき傷
- いつの間にかできた小さな破れや凹み
こうした“小さな異変”に気づくかどうかが、被害を防ぐ第一歩になります。
早めに気付いた時は、害獣駆除の専門業者に相談することをおすすめします。
放置は絶対NG!イタチ被害を防ぐために今すぐできる初期対策
「うちもイタチかもしれない…」そう感じた時、何から始めればいいのか迷ってしまいますよね。
専門業者にお願いするのが最終的には安心ですが、それまでに自分でできる応急処置もいくつかあります。
ここでは、ご家庭で無理なくできる3つの初期対策をご紹介します。
早めの行動が、被害の拡大を防ぐ一番の近道です。
食べ物を外に置かない・匂いで誘引しない
イタチは強い嗅覚を持っており、匂いにつられて家の近くにやってくることがあります。
特に生ゴミやペットフード、果物の皮などが放置されていると、絶好の“ごちそう”になってしまいます。
こんな場所に注意!
- ベランダや玄関先にゴミ袋を置いている
- コンポスト(生ゴミ処理機)を使っている
- 野良猫や犬へのエサを屋外に置いている
対策としては、ゴミは必ず密閉容器に入れて保管し、匂いを外に漏らさないことが大切です。
また、匂いが残りやすいベランダ周りは定期的な掃除と消臭も効果的です。
例えば、ゴキブリなども同じように生ゴミは早めに処分することがおすすめです。
屋根裏への侵入口を塞ぐ(応急処置)
イタチが出入りしている可能性のあるすき間や穴を一時的にふさぐだけでも、再侵入のリスクを抑えられます。
ただし、イタチがまだ家の中にいる場合は閉じ込めてしまう危険性もあるため、慎重に行いましょう。
応急処置に使えるアイテム例
- 金網(目が細かいものがベスト)
- パテやシーリング剤
- プラスチック製のパンチングボードなど
とくに5cm以上のすき間は要注意です。
イタチは柔らかい体で狭いすき間にも簡単に入り込めます。
📝注意点
「侵入口を見つけた=すぐ塞ぐ」はNGです。
まずは出入りの有無を数日観察し、気配がないのを確認してから行いましょう。
中にいたら塞いでもいみがありませんからね。
市販の忌避剤を試す前に確認すべきこと
市販されているイタチ用の忌避剤(スプレーや置き型)は、一時的な効果がありますが、使い方を誤ると逆効果になることもあります。
忌避剤使用前に確認したいポイント
- そもそもイタチが「今」屋根裏にいるかどうか
- 換気の悪い場所に使うと臭気が室内に残るリスク
- 繰り返し使わないとすぐに効果が切れてしまう
また、イタチは慣れると匂いに反応しなくなることもあるため、「完全な駆除」は期待できません。
あくまで「近づかせないための一時的な手段」として使うのが正解です。
📝おすすめは、侵入口周辺へのピンポイント使用+他の対策と組み合わせることです。
被害が深刻ならプロに相談!早めの駆除が家を守る

ここまで読んで「うちも該当しているかも…」と感じた方は、迷わず専門業者への相談を検討する段階に入っています。
特に、フンや臭い・断熱材の破損など実害が出ている場合は、放置すればするほど悪化します。
ご自身でできることには限りがあります。
だからこそ、プロの力を借りることで安心・確実に解決へと進めることが大切です。
イタチ駆除は素人では難しい理由
一見、「金網や忌避剤でなんとかなるのでは?」と思いがちですが、イタチの駆除は想像以上に複雑です。
以下のような理由から、自己対処では完全駆除が難しいとされています。
素人での対応が難しい主な理由
実際、忌避剤だけで一時的に追い払っても、数日後に戻ってきてしまうケースは非常に多いです。
駆除・清掃・侵入防止までを一貫して行うには、やはり専門の知識と技術が必要です。
費用の相場と安心できる業者の選び方
「駆除って高そう…」「悪質な業者に当たったらどうしよう」
そんな不安もよくわかります。だからこそ、信頼できる業者を見極めるポイントを押さえておきましょう。
駆除費用の目安(全国平均)
内容 | 相場の目安 |
---|---|
イタチの追い出し作業 | 約2万〜5万円 |
侵入経路の封鎖施工 | 約3万〜10万円 |
フン清掃・消毒・除菌処理 | 約2万〜8万円 |
合計 | 約7万〜20万円前後が目安 |
被害・損害が悪化するほど駆除の費用が高く(20万円以上)なります。
業者選びで見るべきポイント
- 明朗な料金表がある(見積もり時点で詳細提示)
- 駆除後の再発防止策までセットになっている
- 無料相談や訪問見積もりに対応している
- 地域密着型や、口コミ評価の高い業者
料金が安くても「再発防止が甘い」などの理由で結局二度手間になるケースもあります。
安さだけでなく、「どこまでやってくれるか」をしっかり確認しましょう。
無料見積もりを活用して早めの対策を
多くの駆除業者は、無料の訪問見積もりに対応しています。
実際に被害箇所を見てもらい、金額や作業内容を確認したうえで契約を決められるので、安心感があります。
無料見積もりを活用するメリット
- 被害状況を客観的に確認してもらえる
- 正確な費用や施工内容を比較できる
- 「どこまで自分で対応すべきか」の判断材料にもなる
「まだ業者を呼ぶほどじゃないかも…」と迷っている方も、まずは相談だけでもOK。
複数社に見積もりを依頼して比較することで、納得して依頼できるはずです。
まとめ|イタチ被害は“早期発見・早期対応”がカギ
イタチ被害は、「気づいたときにはもう深刻だった…」というケースが本当に多くあります。
でも逆に言えば、早い段階で異変に気づき、適切な対策を取れれば、最小限の被害で済ませることも可能です。
ここでご紹介した内容を参考に、まずは身の回りをチェックしてみてください。
放置は危険!少しの異変に気づいたらすぐ確認を
「ちょっと音がしただけ」「匂いが気になるけど、気のせいかも」
その“ちょっとした違和感”が、イタチ被害のはじまりかもしれません。
以下のような変化にひとつでも心当たりがある方は、すぐに対処を始めるタイミングです。
異変のチェックリスト
“そのうち消えるだろう”と油断してしまうと、修繕費用や健康被害が大きな負担になることも...。
今すぐできることから、少しずつ始めていきましょう。
まずは被害状況をチェック → 必要に応じて専門業者へ
まずはご自宅の状況を確認し、被害の有無をしっかり把握することが第一歩です。
そして「ちょっとでも心配…」と思ったら、プロの無料見積もりを活用するのがおすすめです。
専門業者なら、以下のような対応が可能です。
- 侵入経路の特定と封鎖
- 安全かつ合法的な追い出し・駆除
- フンの清掃・消毒・再発防止施工まで対応
ご自身やご家族の安心・安全を守るためにも、専門の知識と経験を持ったプロに頼ることは、決して「大げさ」ではありません。
被害が広がる前の“今このタイミング”こそ、最も効果的な行動が取れるチャンスです。
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