シロアリ

羽アリが出たらシロアリかも?家を守るために今すぐチェックすべき5つのポイント

「最近、家の近くで羽アリを見かけた…これってシロアリかも?」

と不安になっていませんか。

シロアリは、家の内部を静かに食い荒らし、放置すると床が抜けたり家が傾いたりといった深刻な被害を引き起こします。

特に、50代〜70代のご夫婦で長年住んでいるお宅は注意が必要です。

この記事では、今すぐできるシロアリ被害のセルフチェック5つのポイントをわかりやすくご紹介。

羽アリと黒アリの見分け方や、慌てずに取るべき初期対応、そして専門業者に相談すべきタイミングまで詳しく解説しています。

大切なご自宅を守るため、早めの行動を心がけましょう。

その羽アリ、本当にシロアリ?見分けるための基本知識

羽アリを見つけると、多くの方が「シロアリかも!」と焦りますが、実はすべての羽アリがシロアリとは限りません。

特に春から初夏にかけては、クロアリ(黒アリ)の羽アリも多く発生しますので、見分け方をしっかり知ることが大切です。

ここでは、シロアリかどうかを簡単に判断する方法をご紹介します。

羽アリと黒アリの違い【写真付きで解説】

シロアリとクロアリは、パッと見ただけでは区別がつきにくいですが、よく見ると決定的な違いがあります。

次の3つのポイントをチェックしましょう。🔍 見分けるポイント

特徴シロアリの羽アリクロアリの羽アリ
触角まっすぐで数珠状くの字に曲がっている
胴体くびれがなく、ずんどう明確なくびれがある
羽の大きさ4枚とも同じ大きさ前羽が大きく、後羽が小さい
羽の模様薄い網目模様はっきりとした網目模様
発生時期ヤマトシロアリ4〜5月
イエシロアリ:6〜7月
5月〜11月(種類により異なる)

例:「4枚の羽が同じ大きさで、体が寸胴ならシロアリの可能性が高い」と覚えておくと便利です。

なお、羽アリは光に集まる習性があるため、夕方以降の電灯周辺で見かけることが多い点も特徴的です。

シロアリが出やすい時期と発生場所

シロアリの羽アリは、主に4月~7月ごろに発生します。

種類によって少し時期は異なりますが、特に被害が多いヤマトシロアリは5月前後に群飛(ぐんぴ)することが多いです。

羽アリが出やすい場所としては、次のような場所が挙げられます。

  • 家の基礎部分や床下付近
  • 浴室・洗面所など湿気がこもりやすい場所
  • 外壁の割れ目や木製デッキ周辺

もしこれらの場所で羽アリを見かけた場合、その下に巣がある可能性が高いと考えたほうがいいでしょう。

今すぐ確認!家の中でチェックすべき5つのポイント

羽アリを見つけた場合、「うちは大丈夫?」と真っ先に心配になりますよね。

シロアリは見えない場所で静かに被害を進行させるため、早めのセルフチェックが重要です。

ここでは、誰でも簡単に確認できる5つのポイントをご紹介します。

① 木材の表面を叩くと空洞音がする

シロアリは木材の内部を食べ進める習性があるため、外見は問題なく見えても中はスカスカというケースが少なくありません。

柱や床などの木部を軽く叩いてみて、次の現象があるなら注意です。

  • ポコポコと空洞音がする
  • 通常よりも響く音がする

場合は、内部が食害されているサインです。

特に浴室や台所周りなど湿気が多い場所は要注意です。

② 床や柱がきしむ・沈む

普段歩いている床が「なんだか沈む感じがする」「ギシギシと音がする」場合も、シロアリ被害を疑いましょう。

木材が内部からもろくなっていると、わずかな荷重でも変形したり沈み込むことがあります。

例えば、台所の流しの下や玄関の框(かまち)付近で異常を感じるなら、すぐに点検を検討してください。

③ 壁や柱に泥のような線(蟻道)がある

「蟻道(ぎどう)」とは、シロアリが外敵や乾燥から身を守るために作る“通り道”です。

土や排せつ物を使って作られるため、見た目は泥の細い筋のように見えるのが特徴です。

特に次の場所を要チェックです。

  • 基礎部分や床下
  • 玄関周りの土台
  • 外壁と地面の境目

もし、こうした細い泥の道がジグザグと伸びているのを見つけたら、それはシロアリが活動している証拠の可能性が高いです。

なお、壊して中を確認した際に白っぽい小さな虫がいた場合、それはほぼシロアリと考えてよいでしょう

④ 家の基礎や外壁に羽アリの死骸が溜まっている

羽アリは、巣から飛び立った後に羽が抜け落ちる習性があります。

そのため、外壁や家の基礎周りに大量の羽や死骸が落ちているのを見かけた場合は要注意です。

特に、

  • 窓のサッシや網戸付近
  • 玄関や勝手口のたたき部分
  • 床下換気口の周辺

などは、羽アリが集まりやすい場所です。

「最近、見たことがない虫の羽がたくさん落ちている」という場合は、すでに巣作りが進行している危険性もあります。

⑤ ドアや窓の立て付けが悪くなる

「ドアが急に閉まりにくくなった」「窓の動きが重くなった」という経験はありませんか?

これは、シロアリ被害の見えにくいサインのひとつです。

木材が食害されると、内部がもろくなるだけでなく、湿気を吸って膨張し、建具が歪むことがあります。

特に、玄関ドアや室内の引き戸・サッシ周りで症状が出やすい傾向です。

「経年劣化かな?」と見過ごしがちですが、思い当たる節がある場合は、一度シロアリ点検を受けると安心です。

シロアリがいた場合、どうなる?放置すると怖い被害例

「羽アリを見たけど、忙しくて放置している…」そんな方は要注意です。

シロアリは静かに、そして確実に家を蝕む存在で、気づいたときには深刻なダメージを受けているケースが少なくありません。

ここでは、実際に起こりうる被害例を詳しく解説します。

床が抜ける・家が傾くケースも

シロアリの被害は、木材を内部からスカスカにするため、見た目は問題なくても中が空洞になっていることがよくあります。

そのまま放置すると、以下のような深刻な被害につながる恐れがあります。

  • 床板が突然抜け落ちる
  • 柱が支えきれず、家が傾く
  • 玄関ポーチや縁側が崩れる

例えば、国土交通省の調査によると、戸建て住宅の約3割がシロアリ被害を受けた経験があるというデータもあります。

50代~70代の方は、築年数が経った家に住んでいるケースも多く、特に床下点検を怠っている家は被害が進行しやすいので注意が必要です。

築年数問わず誰でも被害に遭うリスク

「うちは新築だから安心」「鉄骨だから大丈夫」と思っていませんか?実は、シロアリの被害は築年数や構造を問わず発生します。

  • 新築後5年以内でも被害が発生することがある
  • 鉄骨住宅でも、木材部分(内装や下地など)が食害される
  • マンションの1階部分も、床下の湿気が多いと狙われることがある

また、日本に多いヤマトシロアリは湿気を好むため、築年数よりも環境要因(湿気・水漏れなど)の方がリスク要因として大きいです。

つまり、どんな家でも被害に遭う可能性があるため、定期的な点検が欠かせません。

まず何をすればいい?シロアリが出たときの初期対応

「羽アリを見つけた!でも、何をすればいいの?」と焦ってしまう方はとても多いです。

しかし、シロアリ対策は慌てず、冷静に行動することが大切です。

ここでは、シロアリを見つけたときの正しい初期対応をお伝えします。

慌てて薬剤を撒かない方がいい理由

「とにかく何とかしなきゃ!」と、慌てて市販の薬剤を撒きたくなるかもしれません。

しかし、これはあまりおすすめできません。

なぜなら、

  • シロアリは駆除されると“危険”を察知して巣を移動してしまう
  • 薬剤が一時的に効果を発揮しても、巣そのものを壊さなければ再発する
  • 安易な対応が、被害をさらに広げる原因になることも

そのため、まずは被害状況を把握することが第一歩です。

特に、家の基礎や床下の被害は専門的な目視が必要なので、プロに相談することが安全策です。

市販薬で一時しのぎは可能?限界も理解しよう

市販されているシロアリ駆除剤は、応急処置として一時的に使うことは可能です。

たとえば、

  • 木部にスプレーするタイプ
  • 地面に設置するベイト剤(毒餌タイプ)

などがあります。ただし、次のような限界もあります。

  • 木材内部の巣には届かない
  • 表面上シロアリが見えなくなっても、巣は存続している場合が多い
  • 根本的な解決にはならず、結局はプロの手が必要

あくまで「とりあえず何もせずにはいられない!」という場合の応急措置として考えてください。

被害を最小限にするための応急対策

すぐにできる応急対策としては、次の3つが有効です。

  • 羽アリが発生した場所を目張りして閉じ込める
  • 羽アリが集まる光源(電気・外灯)を一時的に消す
  • 死骸や羽をそのまま放置せず清掃する

ただし、これらはあくまで応急対応であり、シロアリそのものを根絶するものではありません。

状況が落ち着いたら、早めに専門業者に相談することを強くおすすめします。

👉 「市販薬とプロの駆除の違いを詳しく知りたい方はこちらの記事へ」

こんな場合はすぐに専門業者へ!相談すべきタイミング

シロアリ対策は、「自分で何とかしたい」と思う方が多いですが、ある条件に当てはまる場合は迷わず専門業者に相談すべきです。

放置すると被害が一気に広がるケースもありますので、ここでしっかり判断基準を押さえておきましょう。

羽アリが毎年出る場合

「毎年春になると羽アリが出てくる…」という場合、それはシロアリが家の中や近くで巣を作っているサインです。

シロアリは一度巣を作ると、長年同じ場所に居座る傾向があります。

  • 数年連続で羽アリを見かける
  • 羽アリが出る場所が毎年ほぼ同じ

という場合は、被害が着実に進行していると考えるべきです。

こうしたケースでは、自分での駆除は難しく、早急な専門業者の点検が必要です。

蟻道や食害の痕跡が見つかった場合

先ほどご紹介した蟻道(泥の筋)や、柱・床下のかじられた跡が見つかった場合も、すぐにプロへ相談しましょう。

  • すでにシロアリが活動中である証拠
  • 家の耐久性が損なわれ始めている危険サイン

特に、見える場所に蟻道がある場合は、見えない場所ではもっと深刻な被害が進行していることが多いです。

被害が拡大する前に、点検・駆除を検討しましょう。

築10年以上でシロアリ点検を受けたことがない場合

「うちは特に異常がないから大丈夫」と思っている方でも、築10年以上経っている家は注意が必要です。

国土交通省は、5年に1回のシロアリ点検を推奨していますが、実際には一度も点検したことがないというご家庭も少なくありません。

築年数が経過すると、

  • 床下の換気が不十分になり湿気がこもる
  • 防蟻処理(シロアリ防止薬剤)の効果が切れてくる

など、シロアリにとって居心地のいい環境が整ってしまいます。

まだ被害が出ていなくても、予防の意味で一度点検を受けることをおすすめします。

👉 「信頼できるシロアリ駆除業者はこちらからご確認ください」

まとめ|羽アリを見たらすぐに行動を!セルフチェックと次のステップ

シロアリは、気づかないうちに家の構造を蝕む怖い存在です。

特に、羽アリを見かけたというのは、シロアリ被害がすでに進行している可能性が高いシグナルです。

今回ご紹介したセルフチェックをもとに、自宅の状況をすぐに確認することが大切です。

この記事でお伝えしたポイント

  • 羽アリとクロアリの違いをしっかり見極める
  • 自宅で簡単にできる5つのチェック項目
  • 放置した場合の深刻な被害例
  • 市販薬の限界と、慌てない初期対応の重要性
  • 専門業者に相談すべき具体的なタイミング

「もしかしてシロアリ?」と少しでも不安に思ったら、早めに対策を講じることが、被害を最小限に抑えるカギです。

特に、50代〜70代のご夫婦の場合、長年住んできた大切なご自宅を守るためにも、定期的な点検と早めの相談が安心につながります

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